36.1 種目概要
PSLは2つのセットを2人の選手が同時に滑走して行います。2つのセットは出来る限り同じなければなりません。
パラレルスラロームのセットはSL又はGSで行われます
2つのセットの旗門はそれぞれ別の1色で配置されます
36.2 旗門数
旗門数は最少20旗門最大35旗門です
36.3 コース幅は最小で6mです
36.4 出走条件
それぞれの選手はスタートパスを持ちアスリート宣言に署名している必要があります
36.5 予選
全ての男女の選手が1本ずつ滑走します。
32人による決勝トーナメントの場合、予選の上位男女各32人が決勝に進出します
36.6 スタートリスト
• 男女の予選のスタートリスト
• 男女の決勝のスタートリスト
36.7. コースインスペクション
• インスペクションの方法
審判から特別な指示のない限り、選手はスタートナンバーを付けてスケートを履かずにインスペクションを行う必要があります。インスペクションは審判の指示に従いスタートからゴールまで行います。
• インスペクションのコース
コースインスペクション開始の時間は審判が決定し、会場アナウンサーを通して伝えられます。審判から特別な指示がない限り、インスペクションの時間は基本的に20分間です。
レース開始30分前にはコースインスペクションなどを終え、コースはレース開始の準備が出来ている必要があります
• スタート
スタートはスタート責任者が監督します。このために、スタート責任者は両方のスタートゲートが確認できる場所に位置取ります。2つのスタートにはそれぞれスタートアシスタントが立ち選手のスタートをサポートします
スターターは選手へのスタートの指示を行います
• PSLにおけるスタート審判チーム
スターター(スタートゲートのオープンと選手のスタートを審判する)
アシスタント
スタート責任者1名
36.8. スタートの許可
TD及び時間管理責任者による許可も必要です
39.9 スタート機材
• 2つのゲートが電磁石などの仕組みで同時にオープンします
• 手動操作も可能です
• ゲートのオープンは同時でなければなりません
36.10.コース間の距離
2つのコースは最低3mの距離をおかなければなりません
36.11 タイム計測
タイム計測は例外なく1000分の1秒まで計測できる電子的な計測機を用いる必要があります。主幹者は合計時間の差からタイム差を計算するか、直接タイム差を測定するか選ぶ事が出来ます。電光掲示板などにはタイム差を表示する必要があります。
36.12 スタートの指示
スターターは
“ready red?”
と赤ポールのコースを滑る選手に声をかけ次に
“blue ready?”
と青ポールのコースを滑る選手に声をかけます。
両方の選手から
“yes”
の答えが聞けたら、スターターは
“Attention” – “Go”.
と言い “Go” の声と同時にスタートのゲートが開くようにします。選手はスタートの合図のあと5秒以内にスタートします
36.13 ゲートのオープン
ゲートのオープンは電気信号で同時に行われる必要があります
36.14 スタート順
スタート順は、トーナメント表の上から下のグループの対戦を行っていく形になります。
全てのグループは2回の対戦を行います。1回目はスタート番号の小さい選手が赤コース、大きい選手が青コースで対戦します。2回目は逆にスタート番号の小さい選手が青コース、大きい選手が赤コースで対戦します。これは一回戦から決勝まで同様です。
36.15 再スタート
スタート装置が上手く動作しなかった場合は再スタートとなります
36.16 失格
• 選手のスケートがルール違反
• スタートの規約違反
• 選手が既定の場所にストックの先端を置いていない
• 別のコースに入る
• 故意、故意でないによらず相手の選手の妨害をする
• ゴール付近でコースを分けるラインを横切る
• 旗門不通過
• スタートのゲートが開く前にスタートするとDSQ
• 1本目にDSQまたはDNFだった選手は2本目は1秒のペナルティが加えられます
• 1本目にDSQまたはDNFだった選手が2本目にもDSQまたはDNFだった場合、その選手は負けとなります。
• もし両方の選手が1本目にDSQまたはDNFだった場合、いずれかの選手が2本目に完走したら、その選手の2本目のタイムに1秒のペナルティが加えた記録となります
• もし両方の選手が2本目にDSQまたはDNFだった場合、1本目の結果をもって勝敗を決めます
• もし両方の選手が2本目にDSQまたはDNFだった場合で1本目のタイムが同タイムだった場合、2本目に通過した旗門数で勝敗を決めます
• もし片方の選手がスタートに現れず、レースの辞退の連絡もない場合、その選手は負けになります
36.17.抗議と抗議の締め切り
抗議はレースの結果がアナウンスされてすぐに行う必要があります
36.18 ゴール
ゴールの計測機は同期がとれている必要があります。
ゴール判定の赤外線はゴールライン上になければなりません。
それぞれのゴールには最終ゲートであることが分かるようなバンド付きのポールをたてます
2つのゴール及び旗門は最低3mの距離をおかなければなりません
ゴールラインの前後にはコースを分けるラインを引く必要があります
コールラインを引く必要があります
選手はレース終了までゼッケン番号は変更しません
フリーチケットを持っている選手は自由にコースを選択する事が出来ます
36.19 32人のトーナメント表
36.20 次のラウンドへの進出
• 予選のタイムの上位の選手が決勝トーナメント進出します。決勝トーナメント進出者が十分な人数ではなく、相手がいない場合は自動的に勝者となります。上記の表の上から対戦が行われます。
• 相手が失格になった場合、勝者となります
• 2本が同タイムだった場合3本目を行います。コース選択は抽選になります
• ベスト8
勝ち残った16人の選手でペアを組み対戦を行います。勝者8名が準々決勝に進出します。上記の表の上から対戦が行われます。
• 準々決勝
勝ち残った8人の選手でペアを組み対戦を行います。勝者4名が準決勝に進出します。上記の表の上から対戦が行われます。
• 順位決定戦
順位決定戦は、負けたラウンドでタイム差の少ない選手が上の順位として配置され行います
36.21.準決勝と決勝
勝ち残った4人の選手で準決勝を行います。準決勝で負けた選手は3位決定戦を行い、勝った選手が3位、負けた選手が4位になります。3位決定戦は決勝の前に行います。最後に決勝戦を行います。3位決定戦の1本目、決勝の1本目、3位決定戦の2本目、決勝の2本目の順番になります。
36.22 その他の順位決め
準々決勝で敗れた選手の5位から8位までの順位は予選のタイムの良かった順になります
ベスト16で敗れた選手の9位から16位までの順位は予選のタイムの良かった順になります
ベスト32で敗れた選手の17位から32位までの順位は予選のタイムの良かった順になります決勝トーナメントに進出
ただし、トーナメントでDNFまたはDSQで敗れた選手はそのグループの中で最後の順位(8位, 16位, 32位)となります。グループの中で複数人がDNFまたはDSQで敗れた場合、破れた選手の中で予選のタイムの良かった順になります
36.23 旗門審判員
旗門審判員は両サイドにいます。旗門審判員は担当するコースの赤か青の色のフラッグを持ちます。何か問題があった場合はその色のフラッグを審判に見えるように挙げます。旗門審判員が監視すべき問題については旗門審判員の章を参照ください。
旗門審判長は黄色のフラッグを持ちコースの中間地点にいます。旗門審判長は旗門審判員のフラッグを確認、評価し失格と判断したコースに入って黄色の旗を挙げます。旗を挙げたコースの選手は失格となります。
36.24 表彰式
表彰式はリザルトが整理され次第行います
36.25 タイトル
優勝者は○○年度パラレルスラローム世界チャンピオンとされます