ルールブック – 12.旗門審判員

12.1 全ての旗門審判員はレースのルールを漏れなく把握しておく必要があります。
12.2 全ての旗門審判員は次の情報を持ちます
• 名前
• 担当の旗門番号
• 滑走本目(1本目または2本目)
12.3 原則
公正明大な判定を下す必要があります。慎重で注意深く、穏やかに振る舞うようにして下さい。
12.4 問題があった際に記録すべき詳細事項
• 選手の番号
• 正しく通過しなかった旗門番号
• 問題の特徴
• 問題時の描画
12.5 確実に選手が旗門を正しく通過しなかった場合のみ、旗門審判員はその事を選手に通告します。選手からの抗議があった場合、旗門審判員は落ち着いてどのような形の不通過であったか明確に説明する必要があります。
12.6 不明確な旗門通過の判定方法
• 選手が旗門不通過かもしれないと考えた場合、慎重に行動する必要があります。近くの旗門審判員に確認する事が出来ます。場合によっては、審判に依頼し、少しの間レースを中断させる事も出来ます。
• 審判団が後から見て判定の根拠が分かるように旗門不通過の状況を書き残す必要があります。
• 旗門審判員や審判員と選手がすぐに連絡が取れるように、選手に連絡する必要があります。
12.7 権利
観客からの情報は、例えその観客が競技のエキスパートであったとしても、必ずしも聞き入れる必要はありません。
12.8 監視するエリア
選手が担当する最初の旗門に接近する所から、担当する最後の旗門を通過するまでを責任をもって監視します。
12.9 選手への通告
• 滑走中にケガなどを負った選手は直ちにコースを離れ、近くにいる旗門審判員に通知する必要があります。
• 転倒や不通過をしたかもしれないと考えた選手は旗門審判員に確認する事が出来ます。 その際、旗門審判員は旗門不通過した選手を導く義務があります。
•選手の確認に対して、旗門審判員は適切な回答をするか、次のように回答する必要があります。
 旗門不通過がない場合:「Good!」
 旗門不通過がある場合:「Back!」
•回答をした後の選手の行動については選手の責任であり、旗門審判員の責任はありません
• 選手のルール違反について直ちにアナウンスする判断を下す事が出来ます。
• ルール違反のアナウンスについては次のような方法をとります:
 視界が良い場合は旗を上げる
 視界が悪い場合は音でアナウンスする
 その他、主催者主幹者が定めた笛などの楽器を使う事も出来ます
• 即時発表するようなルール違反についても旗門通過票に記載する必要があります
審判の要求に応える必要があります
12.10 競技1本目の終了後、及び競技2本目の終了後に行う作業
審判団の指示に従い、旗門審判長は全ての旗門審判員の旗門通過票を集めTDに提出する必要があります。
旗門審判長は競技1本目の終了後、競技2本目用の旗門通過票を各旗門審判員に配布します。
• 全ての失格や再走の証人となり得る旗門審判員は抗議受付の時間中審判団と連絡が取れる状態である必要があります
• 旗門審判員の解散はTDが宣告します
12.11 その他の業務
• 直立しなくなった旗門は交換する必要があります
• ずれてしまった台座を元のマークされた位置に戻す必要があります
• 破れたフラッグは交換する必要があります
• 壊れたポールは同色の新しいポールに変更する必要があります
• 監視エリアを正常な状態に保ちます
• コースに人などが入らないようにします
• 選手などがコースに傷などをつけてしまった場合、それを除去します
• カメラマンなどの公式にコースに入る事の出来る人達が選手の邪魔にならないように立ち位置を指示する事が出来ます
• 審判団による指示や規則がきちんと守られているか確認する必要があります
12.12 旗門審判員の立ち位置
立ち位置を決める必要があります。コース内で、即時に業務を行う事が出来る上で選手の邪魔にならない立ち位置にします。
12.13 旗門審判員の人数
• 主催者は十分な人数の旗門審判員を用意する必要があります
• 旗門の配置が複雑な場合や、常時旗門の修正などの対応が必要な箇所の担当の旗門審判員には助手をつける必要があります
旗門審判長に何か問題があった場合、主催者は旗門審判員を旗門審判長とする事が出来ます。
• 主催者はレースや公式トレーニングに活動する旗門審判員の人数を発表する必要があります
• 基本的に、1人の旗門審判員の担当旗門は最大で3旗門です
12.14 旗門審判員の持ち物
• 旗門審判員であると認識出来るビブス
• 鉛筆2本
• 筆箱
• 何か問題が発生した際にメモを取る用の数枚の白紙
• コースを掃除するホウキ
• 無線(場合によって)
• 旗門通過票
12.15 旗門審判員のケータリング
主催者は旗門審判員のケータリングに気を使う必要があります

Atsushi has written 134 articles

Japanese player of Inline Alpine
PH.D. in Sports science
IT trainer

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