KPHチャレンジに繋がる点と点

ジョブスの有名なスピーチに点と点が繋がって線になる、というお話があります。

知らない方はこちら

 

競技にとって重要だと考えてこのサイトのメインコンテンツ?として始めたルールの翻訳もいきなりほったらかしにし、KPHChallengeのシステム開発にお熱な状態ですが、一応自分なりに考えがあってそうしています。

これまで競技に関わってきて感じていた課題、起業して解決しようとしてみたけど叶わずまたそこで新たに発生した課題、社会で生きてきて感じている課題などの様々な気づきのを繋げる線になるようなお話に出来るかもしれないなぁ、と感じたからです。

 

 

・一つ目の点であり課題。

トレーニングがつまらない、というお話です。スキーの為のインラインスケートトレーニング。また、インラインアルペンを速くなる為のスケーティングトレーニングやパイロンのトレーニング。これらトレーニング、というモノに対して感じていた課題です。

インラインスケートという道具を使ってスキーのトレーニングをする、というのは世界中でも行われている通り良いトレーニングだと考えます。筋トレをする為にダンベルを持って負荷をかけるのと同じように、身体の動かし方を滑走状態で足場を不安定にして動的バランスや姿勢維持の体幹に負荷をかけられるのはトレーニングとして効果的だと考えます。

また、インラインアルペンを速くなる為の高速なスケーティングや素早いターンのパイロンのトレーニングなども、ただ滑走するより負荷がかかって良いトレーニングになると考えます。

 

しかしながら、個人的には、そのような方法はたとえトレーニングにはなっても、

つまらない

定量的でない

内向き過ぎる

と感じます。

勿論、トレーニングでもトレーニングの中でルールを定めて、記録を取って、人と協力・競走する事は可能です。しかしながら、トレーニングはあくまで簡易的なトレーニング。そのような思い付きのトレーニングよりも、もっとルールがしっかりしていて、記録も明確で、既に沢山の人が取り組んでいて、何より楽しいものが存在しています。それが、他の競技です。

スケーティングをやるならスピードスケートをやればいいし、パイロンをやるならFSSをやれば良いのです。

 

ただ、そこにはどうしても壁が存在します。出来る場所は?道具そろえるのにお金がかかるのでは?新しい事を始める心理的なコストは他にも沢山存在するでしょう。また、それぞれの業界の専門の人達による人間関係的なコストもありそうです。

始めてしまえば、本当に楽しいし、効果も出ると思います。関わっていく中で、勿論、賛同して下さる方々もいらっしゃいますが、なかなか簡単にはいきません。これが私の中で感じている課題であり点です。

 

 

・二つ目の点であり課題

アスリートって何が特技なの?というお話です。

日本においては、サッカーや野球などを除くと、プロアスリートとはスポーツが上手という一芸を持った芸人だと思います。芸人はどんなに凄いスキルを持っていても、人に見せられなければ仕事になりません。

というか、もはや今の世の中、スポーツに限らずそんな感じですね。人に見せるスキルの方がお金になります。一芸の方はほどほどに、人に見せるスキルをどれだけ磨くかが収入に大きな影響をおよぼしてるように思います。また、スキャンダルで収入激減なんてことも起こるわけです。まぁ、私は倫理的な観点から大抵のスキャンダルは事実であればなんらかの制裁はあった方が良いと思いますが、制裁が自動発生してしまう仕組みとしては、一芸で食っているわけではなく見せる方で食っているからだと思います。

 

でも、1つのスキルに秀でている人ばっかりが評価される社会って多様性が全然なくてつまらんなぁ、と思うのです。

わけわからんスキルが秀でている変わり者が、なんかの際に役に立つ、ってまぁ、漫画とかによくある設定ですが、そういうのやっぱり面白いですし、社会にはそういう一面もあった方が色々な意味で豊かになると思うのです。まぁ、多様性については、私なんかが語るまでもなく価値があると思いますし。

 

なので、アスリートがもっと芸を磨けるように、自分の磨いた一芸を見せる事ではなく、一芸そのものがお金になればいいのになぁ、と思いました。更には、その一芸を磨く事そのものがお金になれば、もっと価値が生まれるのになぁ、と思っていました。

という事で、スポーツのスキルそのものをコンテンツにする、というミッションのもと、会社を立ち上げ事業を展開しておりましたが、自分の力不足+色々とあってポシャりました。これも感じていた課題であり点です。

 

 

・三つ目の点であり課題

そもそもスポーツって社会にとってそんなに重要?という話です。

何の生産性もない、ただの文化活動の一種でしかないスポーツが無くなっても、そんなに生活に影響あるでしょうか?東京オリンピックの件もあるので結構同じように感じ始めている方も多くなっている気がします。

そもそもスポーツってなんの役に立ってるのでしょうか?

私はまとめると、

娯楽

教育

社会実験の場

だと考えます。

娯楽というのはやって楽しむ見て楽しむ的な面です。2つ目の課題とも密接に関係し、そこでは若干否定気味な事も言ってますが、非常に重要な面である事は私なんかが語るまでもないと思います。

また、スポーツを通じた教育というのの重要性も私なんかが語るまでもないと思います。

社会実験については、生々しい世界だと中々試せない事を試せるというのがあると思います。例えば、ベストな教育というのをロジカルに導く事は困難だと考えます。分析しようにも要因が多すぎます。なので、こうやったらうまくいった、こうやったらダメだったなどの実験が必要です。

しかしながら、ちょっと扱いを誤ったら人が死ぬ工場の機械の動かし方の教育を「トライ&エラーでやっていきましょう♪」とは出来ないわけです。安全意識、チームでの協力、PDCA、スポーツのような重要ではない場だからこそ何度も試せます。

 

逆に言ったら上記3つがないスポーツなんて存在価値がないわけです。

誰も見てない苦しいスポーツをただ虐げられながら我慢する事を覚えて上達し、発展性もないお決まりの大会での結果だけを大事にするスポーツには、社会的には価値がないのではないかと考えるのです。

文化、って考え方もあると思います。存在するだけで価値がある、的な。

私は生き物なんかは、仮に貢献しているのか評価できなかったとしても、存在するだけで価値があると考えますし、また、そういう倫理観を持つべきだと考えます。しかしながら、文化みたいな実体のないモノは、何か生み出せないのであれば、改善されるべきだと考えます。本来はスポーツ連盟とかが、そういう戦略が練れれば良いのになぁ、と思いますが。というのも感じていた課題であり点です。

 

 

・活きる点

などなど、他にも色々と細かい点はありますが、KPHChallengeには、こういった点を繋げて何か答えを出していけそうな取り組みの一つとして感じています。

 

競技とトレーニングの件についてはまんまです。こういうルールで記録取って皆とやってみよう!って事です。それから、自分でタグ付けて、自分ルールのランキング作ったりする使い方なんかもして貰えたらクリエイティブでいいなぁ、とも思います。

 

また、DBのスカウター的な事が出来るのではないかと思ってます。

そのうちGAFAあたりが人物画像認識のめっちゃ使いやすいAPI出してくれると信じてます。

そしたら、

スマホのカメラかざしたら、

「あの人、KPHspeedの世界ランカーなんだ!」

「最高時速70km/hだと・・・スマホの故障か・・・!?」

みたいなの出来るなぁ、と。

 

いままでの

「有名人の○○さんだ!やべースゲー!」

だけではなくなると思うのですよね。

 

これもスポーツだから許される社会実験でもあると思います。

スマホかざしたら、

「あの人年収400万か、手堅いな・・・」

は色々とアレですからね。

 

その他、マネタイズとして、サイトにアフィリエイトとかつけて、その何%かとランカーに還元とかも面白いかも。色々と発展性はあるかなー、と思っています。

Atsushi has written 134 articles

Japanese player of Inline Alpine
PH.D. in Sports science
IT trainer

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